宅建試験一発合格への道

@宅建試験>分野別攻略-権利関係-

分野別攻略-権利関係-

概要

この分野からは民法、借地借家法、区分所有法、不動産登記法などが出題されます。
これらの分野を総称して「権利関係」と呼ばれています。
とりわけ民法からの出題が多いですが、この分野は難しい問題が多いです。
教科書やテキストに書かれていない内容が多く出題されます。

また、事例形式で問われることが多いので、知識としてインプットしたものを、事例に当てはめて解答(アウトプット)させる問題が多くあります。
ですから、考える力が必要になります。
そういう意味でも、過去問への慣れは非常に重要です。

どれくらい得点できればよいか

法律知識ゼロからスタートする場合、この分野からは6割の正解を目標にすればよいでしょう。司法試験や司法書士試験を学習したことがある方など、民法を詳しく学習したことがある方以外は高得点は難しいのではないかと思います。

宅建試験は7割正解すれば合格すると言われています。この分野から6割の正解ではちょっと少ない気もしますが、ロスした分は宅建業法で取り戻すくらいの気持ちでよいと思います。

ここからはステップアップの話になりますが、基本的なことをしっかりおさえ、法律的な考え方ができるなど、合理的な判断をすれば高得点を獲得することは可能です。
試験では、その力が試されるところもあると思います。
苦手な分野があるのなら、そこまで過去問を繰り返しやり、法律的な考え方を身につけるというのは場合によっては、ありだと思います。

基本的なことはしっかりおさえる

区分所有法や不動産登記法はおろそかになりがちですが、基本的なことはしっかりおさえておいてください。正解できる問題が出たら、確実に得点していくことが大事です。

管理業務主任者や、マンション管理士の学習をしたことがある方や宅建試験と平行して学習している方は、区分所有法を詳しく学習しますので、一般的な宅建試験の学習範囲を超えた問題が出題された場合、他の受験生に対して1点多く獲得できるアドバンテージがあるかもしれません。

問題用紙に図を書いて整理する

図を書く

民法は問題が複雑で、「Aの代理人BがCと売買契約した場合、Cの抵当権者であるDが・・・・」、こんな感じで事例問題が多く出題されます。
そうなってくると問題を読んでいるうちに、「あれ? Bって誰だっけ?」というようなことになりがちです。

なので、 問題用紙に図を書いて理解するようにしましょう。
この訓練は過去問でいつもしておくとよいと思います。

本番の宅建試験の問題用紙は持って帰れるはずですから、自由に書き込んでいただいてかまいません。模擬試験であっても同様です。

宅建試験は2時間以内に50問解答しなければならず、1問あたりにかけられる時間は約2分です。特に権利関係の問題は時間がかかりますから、短時間で問題を正確に把握して解答を出すという訓練が必要と考えます。
そのための布石にもなりますので、これは是非オススメしたいところです。

民法にのめり込まない

さらにもう1つです。
人によっては「民法」の学習はかなり楽しいようです。
例えばの話ですが、
「こんなことになったらAさんがかわいそう」
「どうしてこれで時効を取得できるのか?」
などといって、宅建試験の学習範囲を超えて、のめりこんでしまう方がいらっしゃいます。
私もそういうタイプですが、短時間の学習で合格しようとするなら、脱線しないようにしてください。
文書・画像等の無断使用・転載を禁止します。
@宅建試験 All Rights Reserved.