宅建試験一発合格への道

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分野別攻略-その他-

宅建試験合格者の多くは、宅建業法で満点近い得点をし、法令上の制限でも7~8割得点して合格しています。
しかし、税、その他の分野はおろそかになりがちです。
確かに、この分野から半分程度しか得点できなくても、宅建業法などで得点を稼げば合格できなくはありませんが、確実に合格するために、この分野から6割~7割程度得点できるようにしておきましょう。

税法から2問、価格に関することが1問、その他(いわゆる5問免除科目)から5問の計8題の出題で大きなウェイトになります。合格点ギリギリで得点する目標では、運が悪ければ不合格になることもあります。ですので、他の合格者がこの分野から4点得点しているのであれば、5~6点取れるようにしておくのがベストです。


ただし、そうはいっても、出題範囲が広い分野ですから、あまり深入りせずに過去問を中心に基本的なことを確実におさえておくようにしましょう。

常識や勘を用いることも

土地と建物については、各1問ずつ出題されますが、この2分野は範囲が広すぎるので、学習のしようがありません。特にこの2問に関しては常識で判断するようなことがあるかもしれません。
平成21年の試験でもこんな問題が出題されていました。
正解肢は「3」とされています。

【問 49】 土地に関する次の記述のうち、不適当なもはどれか。
(1)山地の地形は、かなり急峻で大部分が森林となっている。
(2)台地・段丘は、農地として利用され、また都市的な土地利用も多い。
(3)低地は、大部分が水田として利用され、地震災害に対して安全である。
(4)臨海部の低地は、水利、海陸の交通に恵まれているが、住宅地として利用するためには十分な防災対策が必要である。

この問題を解くにあたっては、宅建の学習をしたとかしなかったとかはあまり関係がないと思います。 日本語そのものや常識的判断、それらを総合した勘を問われる問題だと思います。ただし、過去問への慣れは必要だと思います。

(1)は まず、「山地」という定義がわかりません。確かに義務教育で「○○山地」と習った程度で解釈している「山地」でよいものかどうか?といったところです。
次に、「急峻」というのも、はっきりとどういう意味なのか答えられる人は少ないと思います。「傾斜が激しい」などという勘は働くかもしれません。 「大辞林」で調べたところ、「傾斜が急で険しい・こと(さま)。」とありましたので、想像は大体会っていることになりますが、試験で問題を解いている時はそこまで根拠がないと思います。それに「かなり」という肯定的要素が含まれています。
また、「大部分が森林」の「大部分」というのもちょっとひっかかるかもしれません。

(2)は、「都市的な土地利用も多い」の「多い」というのもちょっとひっかかります。

(3)は、低地は「安全」とは言い切れないと考えると思います。

(4)は、まあ適切なのかな?と思います。

そう考えると、(1)、(2)、(3)は必ずしも適切ではないと考えられます。 でも、この問題では不適切なものを「1つ選べ」と聞かれているので、 最も不適切ものを選ぶとするなら「3」になると思います。 これ位の根拠でこの問題を正解できればいいのではないでしょうか。

「全て」、「一切」、「かなり」、「大部分」などの肯定的、否定的要素が強い語句は気をつける必要がありますが、以前ほどは重要ではなくなった気がします。
それを以ってして解答すれば得点に結びつく要素が、以前よりも薄れてきたような気がするということで、気をつけなければならないこと自体には変わりはありません。

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